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Artist | |||||||||||||||
MIGUEL MATAMOROS |
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Title | |||||||||||||||
LA MUSICA DE MIGUEL MATAMOROS |
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Review |
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ミゲールとクァルテート・マイシー名義で50年代後半にパナルトから発売されたアルバムのCD化。日本語解説によると、シロとクエトも参加しているらしいし、ピアノ、ベース、ボンゴ、トランペット等の楽器編成からして、事実上コンフント・マタモロスのアルバムといっていいだろう。 オリジナルLPをそのまま復刻したため収録時間が約34分と短いのが難点だが、トリオ・マタモロスの有名曲(ただし「黒い涙」は未収録)が数多く収録され、それらをクリアな音質のステレオ録音で聞けるというのはありがたい。 本盤最大の特徴は、ミゲールの妻であるマリポーサ(蝶の意味)こと、ホアナ・マリア・カサスのヴォーカルが全編にフィーチャーされていること。TUMBAO TCD-070の項に書いたように、さすが夫婦だけあってふたりの息はぴったり。シロとのコンビでは哀愁にあふれた枯れた味わいがあるが、ここではいつになくリリカルで華やいだ印象を受ける。録音当時、ミゲールはとうに60歳をこえていたはずなのに、老夫婦の声は恋人同士が寄り添うように若々しく睦み合う。なんて微笑ましい光景だろう。しかし、スウィング・ジャズの曲想をとりいれた新感覚のボレーロ・ソン「影に歌えば」'CANTO A LA SOMBLA'のように、ただむかしを懐かしむというレベルに終わっていないところが、ミゲールのアーティストとしての非凡なところである。 |
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(9.2.01) |
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